自分の好きを過信して、他のものを好む人は間違っていると思ったせいで起きた戦争。
なんで相手に自分の好きを無理矢理認めさせようとするのか。
なんで好きじゃないという感性を認めないのか。
戦争が人間の愚かさから起こるものだと改めて認識しました。
……お、おおー。
硬質な文体で書かれたファンタジーもので、しかも拷問シーンに力を入れています。彼らの極悪さや王女シルフィナの苦しみまでしっかりと書き込んでいます。
しかし読み手は、彼らが真剣だからこそ笑えてしまいます。
シトリ派とパラパ派。争いが起きるほどの分断を知らない〝オンチ〟が平和なのかもしれません。
タイトルだけ確認して即ブラウザバックするのはおすすめしません。
手間をかけてでも読む価値のある作品です。
「え? 『宗教戦争』?」とか「『王女、堕ちるまで』って、まさか女性が如何わしい目に……」なんて想像しがちかもしれませんが、いざ読んでいくとびっくり!
確かに作中では『宗教戦争』が起こっている。
加えて『王女は堕ちた』と言える結末でもあった。
よって、タイトルに偽りはない。
でも、実際はタイトル詐欺をやっている。
ただし、良い意味でのタイトル詐欺となっております。
「おっ、そうきたか!」って思えて、さらにはくすりと笑えるような、優しいタイトル詐欺でした!
ネタバレは書きません。この作品は是非とも、皆様の目で直に読んでご確認ください。
私のレビューに嘘偽りはありませんので!