双子

双子の妹がいたと思う。

二卵性だから全然似てなくて、泣けば何でも自分の思い通りになると思っていて、双子だからと呼び捨てにしてくるような奴だった。

ある朝目覚めると、妹の姿が消えていた。

大きな声で呼び掛けても、部屋中を探しても見つからない。

親は言う。


「あら、あなたは一人っ子でしょう?」

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