霊感のある古賀湊は、落としたコンタクトレンズそ探しているところを月城紫呉に助けられる。『つきしろ骨董店』を営む紫呉から、バイトに誘われた湊。
しかしこのお店には、不思議な相談を持った依頼者が来店して──?
霊が見えることを今まで鬱陶しいと感じていた湊が、紫呉と霊絡みの仕事をしていく中で、自分の能力が役立つことに気づき、成長していく姿にしみじみさせられます。
普段は態度の大きい紫呉が実は料理上手だったり、霊の願いを叶えることに誰よりも真剣だったり、彼のギャップも素敵でした。
絵や雑誌の切り抜き、ランタンなど、物に宿った霊たちの願いとは何なのか。心優しき青年バディの活躍をぜひ見てみてください。とっても面白かったです。
オッドアイの大学生、古賀湊(こがみなと)くんは、霊が見えて、簡単な会話もできるという能力があります。
これまではオッドアイをコンタクトで隠すのと同様に、その能力も隠してきました。
ところが、その能力がバレてしまうのです。
月城紫呉(つきしろしぐれ)さんという青年にバレました。
その成り行きから霊と関わる『つきしろ骨董店』で働くことになります。
月城紫呉(つきしろしぐれ)さんは、霊は見えるけれど霊との会話はできない人。
古賀湊(こがみなと)くんは、霊が見えて会話もできる。
『霊の願いを叶え』て成仏させるには、霊と会話できる古賀湊(こがみなと)くんという人材がぴったりだったわけです。
さあ、古賀湊(こがみなと)くんと月城紫呉(つきしろしぐれ)さんのふたりの『つきしろ骨董店』での活躍が始まりますよ!
どんな霊がいて、どんな願いをふたりは叶えていくのでしょうか。
最初は、とりあえず手伝う、という感じだった古賀湊(こがみなと)くんですが、だんだん気持ちが変化し、成長していく様子が見事に描かれています。
心あたたまる、面白い作品です。
ぜひ、おすすめします。
最終話までのレビューとなります。
人間は自分とは異質なものに対し、恐れを抱く傾向にあると言えるでしょう。
それが仮に悪霊や生霊に取り憑かれているものだとしたら?
霊感のあるなしに関わらず、その事実をもし知ってしまったとしたら?
一度でも『怖い』って思ってしまうと、たいていの場合、人間は恐怖の対象としての先入観にとらわれてしまうと思うのです。
その取り憑いた霊にまつわる人間ドラマが熱く展開される本作。
その先に目には見えない大切なものが見えてきます。それは言葉では言い表せない、筆舌尽くしがたいもの。
ラストは優しいカタルシスに包まれて、今ではすべてが愛おしい日々だったと思える。
それは、運命という必然の余韻として、心地よく残る読後感であり続けることでしょう。
生まれつき霊の声が聞こえる大学生・湊は、つきしろ骨董店を営む青年・紫呉と出会う。紫呉は、霊が見えるのだが、その声を聴くことができない。なかば強引につきしろ骨董店でのバイトをさせられることになった湊は、紫呉とともに霊の思いを伝え、その願いを叶える仕事を開始する。
ちょっと気が弱くて穏やかな湊と、少し強引で俺様体質な紫呉のコンビが面白いです。二人が物に残った残留思念や取り憑いた霊との会話から、手がかりを求め、謎を解く展開は推理モノの要素も含み、どきどきさせられます。
この世に残した未練、家族への思い。それらを解き明かし、未練を残して亡くなった人たちを綺麗に送る各話のラストは、爽やかな感動をあなたに与えるでしょう。
人とは違う異能を有する主人公が、同じ異能者の願いを聞き入れ、幽霊の成仏を行っていく現代ファンタジー作品です。
主人公は霊感を有するオッドアイの大学生。普段は霊を認識しないために、色素の異なる瞳にカラコンを入れて過ごしています。
ある日、主人公は不注意によってカラコンを落としてしまい、困っていたところを男性に助けられました。
男性の方も親切心だけで助けたわけではなく、主人公にとある頼み事をしてきます。
彼の願いとは、成仏できない霊の願いを叶えてあげること。
そして、霊は見えても会話できない自分の代わりに、通訳を務めて欲しいということでした。
思わぬ提案でしたが、主人公は借りを作った後ろめたさから提案を受け入れます。
慣れない仕事に、目を逸らしていた存在とのコミュニケーション。
主人公は役目をしっかりとこなせるのか。
ぜひ読んでみてください。
霊が見えて会話もできる。そんな主人公・湊は、自身の異能を疎ましく思っていたけれど、ひとつの出会いが湊の心を変えてゆく——。
湊がつきしろ骨董店で出会うのは、様々な願いを抱えた霊たちです。
はじめは仕事として接していた湊も、店長・紫呉の思いである『霊の願いを叶えたい』という気持ちに揺さぶられ、次第に考えが変わってゆくのです。
紫呉との出会いだけでなく、祓い屋・シュウ(クールでカッコいい!私の推しです!)や、紫呉の従妹・桜花ちゃん(とても可愛い〜!)との関わりも、湊が成長していくきっかけになっているのかな、と感じました。
霊との関わりがあるお話ですが、ホラーが苦手な私が、ほっこり癒されながら読める作風ですので、怖い系が苦手な方でも安心してお読みいただけるかと思います!
紫呉や湊の『霊の願いを叶えたい』という思いが、どこに辿り着くのか——。
とても楽しみなお話です!