手始めに、新しい世界を作るのだ
人は、愛により生まれ、愛によって生かされている。そうでしょう、ロクト。
ああ、わかるよ。
だから、愛を心から手放してはだめよ。
ああ、もうはなさない。
わたしは...。
わたしは、あなたを見守ってきた。あなたから愛をもらい、あなたに愛を与えてきた。
ああ、いつもありがとう。フウカ、君は神様だったのかい?
いいえ、わたしは人よ、人の魂。でも、1度だけ、神になることができる。わたしはそれだけのちからをもっている。
おれにもあるかな、そんなちからが、
ロクト、何も終わってはいないのよ。あなたは光。わたしの光。その温かな光で、世界を変えるの。だから、もう自分を責めるのはやめて。
おれは、この世界を愛せない。もうこの世界に、おれの希望はないんだ。君も、スイも、この家と家族が、おれのすべてだった。
でも、あなたは心に愛をもっている。そんなあなたのような人が沢山暮らす世界を、あなたが作るのよ。
ロクトの願いはなに?
おれの願いで、すべてが変わる。
この世界の姿形も、この世界に住む生物も、別のものに変えられる。
ならばおれは、たとえすべてが変わっても、人はそれぞれ愛を抱いて生きるのだということを、忘れたくない。
そして悪意による争いで愛が奪われてしまうことを、無くしたい。
白い
ふたつの
光
おれの願いは.....、
誰もが平等に力をもつ世界。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます