第16話


小説やらアニメ、映画とかにも、”スポ根”という分野がある。

 スポーツ根性もの、の略で、巨人の星、あしたのジョー、アタックナンバーワン、とか、サインはV、キャプテン翼?とか、少年漫画には多かった。王道かも。


 あさのあつこさんの「バッテリー」というのも、そういう中で、読めば感動すると思う。 ドカベン、アストロ球団とか、バラエティに富んでいる分野と思う。

 こういう場合は多士済々、というのかな?

 

 なぜ隆盛するのかというと、そこにドラマや感動があり、なおかつスポーツだから爽やかで、大衆人気を得やすい。 

 たとえばマニアックな純文学とかとは対極?なイメージの、ポピュラーな題材。

 

 ボクは、こういうのを極力避けようとする、なぜかそういう傾向が昔からありました。 みんながいいというものからは、どうも疎外感を受けやすい。

 「人気絶頂」の、昔のジャニーズのアイドルとかに女の子たちがグルービーとか言って群がって、熱狂のるつぼ. そういうのはまあ、敬遠して、押し入れで布団をかぶっていたくなるような? そういうタイプです。 一貫してそうです。


 で、だんだんにそういう個性は、アスペルガーとか、モテないクン?、人格障害とかそういうカテゴリーで、7%くらいは存在するとか、科学的な理論の裏付け?はできてきて、昔ほど、ただ闇雲には悩まなくなり、一種の、文学者とかに多いカテゴリーとか、肯定的に相対化できつつある。


 スポーツの得意な、スポ根の主人公になりそうな、イチローとか、求道者的でかっこいいが、人物はというと昔は「ASD」とか囁かれたり、偏屈な感じもある。

 野球でも、ピッチャーは、孤独なエースというのが大体そんな感じやが、自分の実力しか頼れないところも大きい故か、一風変わった拗ねものめいた方も多い?

 古くは江川、江夏、金田正一。 最近でもダルビッシュや田中将大、松坂大輔選手とかもなんとなく個性強いような? ”爽やかなスポーツマン”というステロタイプなイメージ、サッカー選手だと割とそういう方も多そうやが、野球は、それには遠い、いしいひさいちのマンガに恰好の、?変人が多い気もした。


 結局、ただの組織人だと、チームに適応すればいいだけで、人間関係の比重が大きいが、スポーツは個々人の技芸や能力のファクターがより大きくて、「仲良し集団」とか、揶揄されるチームはだいたいテールエンドが指定席だったりもする。(昔の関根潤三監督のヤクルトとか?w)


 そこのところのせめぎあいで、スポ根は、よりドラマとしての深み、妙味が出るのだ。 <個人と社会>、という古くて新しい、運命的な対立図式ゆえの面白さとかも、炙り出しになりうる。


 今度、この、大の苦手の、スポ根、に、一度挑戦しようかな?とか、漠然と思っています。 当然に主人公の設定とかどんなスポーツがいいかな?とか、そこに自分の個性が投影されるでしょうが? 暴露療法? みたいな小説のセラピーには、いいんじゃないかな? と、相変わらず、前向きなボクです。😊💓



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