第15話

ふぅ〜 疲れた

何とかミス挽回 よっしゃ仕事頑張った


ふと会社の時計を見た

ヤバい 終電が近付いてきた


(上司)「小田君 お疲れ ありがとう」


(男性)「お疲れ様です ありがとうって私のミスなので」


(上司)「どうした? なんかあったか? 少し今日様子変だったぞ 疲れてたのかな 小田君のミスなんて珍しくて 私もびっくりしたけど 小田君を信用してたよ」


(男性)「疲れてないです 私がどんくさかっただけです これからは注意します」


(上司)「小田君 ヤバい 電車無くなっちゃうね 足止めて申し訳ない 土日しっかり休んで又月曜日からも頑張ってくれ」


(男性)「はい お疲れ様です 失礼します」


足早に駅に向かった 外は真っ暗だったが遠くの月だけが優しく照らしてくれた


うん 間に合いそうだな あの日飲んだミルクティー買おう 優しい味は君との思い出が詰まってて更に喉に優しく届いた


電車に乗り席に座り君にメールした


(男性)「ごめんね 仕事で連絡出来なかった 会えるかな?土曜か日曜」


ウトウト 流石に疲れたみたいだ

うっかり少し寝てしまった

最寄り駅過ぎてなかった 良かった


駅に着いて いつもの帰り道を歩く

優しい月は僕の後ろにちゃんといた


なんか安心した


好きな人がいるってこんなちっぽけな事が幸せに感じるんだね


当たり前のようだけど決して当たり前じゃないんだね


ありがとうね 見守ってくれて


そう思いながら歩いていたら僕のポケットで携帯がブルブルと知らせた


電車だったからマナーモードにしてた


(女性)「こんばんは お疲れ様です 帰り道ですか?気をつけて下さいね 土曜も日曜も空いてますよ ミルクティーの香りなんだかしてきますよ」


えっ?バレてる??なんで??

まっいいか


歩きスマホになっちゃう ダメだ

返事は我慢


でも早く返事したいから足早に家に帰る僕


まるで子供みたいだな…

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