第22話

まって、なんかこの状況おかしくない?



だって藍は家畜でこの2人は神なんだ。


黒ブレザーが白ブレザーと言葉を交わすことは愚か、タメ口を使ってお前らなんて…



黒ブレザーが白ブレザーに…



「…ぇ、藍そのブレザーって、」



その瞬間、私は信じられない光景を目の当たりにした。



しまった、というような顔をした藍とキョトンとした顔をした神の2人。



私の目に映ったのは、白ブレザーを着た藍だった。




え、どういうこと?

全然訳がわからないんだけど、藍は確かに昨日も黒ブレザーで私に会いに来ていたし神たちと親しいだなんて話は一度も聞いたことがない。




「…ずっと黙っていて申し訳ございません絲様、」



申し訳なさそうに眉を八の字にして私に謝罪をする藍だけれど、なにがなんだか分からない私は




「えっと、」




かける言葉が思いつかないのである

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