第56話
『驚いたよ……いきなり泣きだしたから……』
そう、切りだされ、涙と鼻水をダラダラ垂らしていた自分を思い出し、今更ながら顔に血を上らせてしまう。
こんなイイ男に寄り添われていたなら……もう少し年頃の女の子らしい泣き方があったろうに……。
彼に背中を見せていたのが、せめてもの救いだ。
「あ、あの時は、情緒不安定だったっていうか……ちょっと色々あって……」
『色々?』
私の何気ない言葉に、すぐさま、真剣な面もちで向き直る彼。
なんだ?
話しやすくなったとは言っていたけれど、今夜は随分と突っ込んで訊いてくるな……。
なんとなく……遅刻した理由を、生活指導の先生に尋問されている生徒の気分。
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