第4話

凛とした声の持ち主は、見た目も凛としていた。


肩より少し長めの黒い髪の毛に、きちんと着こなしている制服。個人的に長すぎず短すぎずのスカート丈はタイプだ。


その隣にいる女の人は黒髪で二つ結びの三つ編み、メガネをしていて、決して美人とは呼べないけれどのほほんとした雰囲気がここにまで伝わってくる。



「……あ、先ほども言いましたが後々ゼッケンを配ったりするので自分のクラスで整列してください」



なんで今更言い直すんだろう。それにしても、生徒会長以外の人たちの役割全く分からないから早く知りたいんだけど……。



「早くしないと公開処刑されるぞー」



初めて聞こえた声に、その主を探していると隣から「え、あの人も生徒会?」という声が聞こえて視線を追ってみる。



「え、あの人も生徒会?」



一字一句変わってなくてびっくりなんだけど、という隣の声はちょっと遠くに聞こえた気がした。


だって、それどころじゃない。


金髪でピアスいっぱいで、あんなに制服を着崩している人が生徒会に入れるのか、常識的に。


それにしても公開処刑って一体……

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