第9話

「アカリ、諦めろ」



「智樹ってやっぱそういうの疎いよなーっ」





笑顔でそういうこと言うなよ。と突っ込みたくなったが、それはまぁ止めて置くことにしよう。





「兎に角、俺今から華夜迎えに行って来るし」





今は何より、早く華夜に会いたくて仕方がねぇ。





いつもより素早く立ち上がり、




「ご勝手に」





そういって笑う雫の声もすぐに小さくなってしまう程の速さで玄関へと向かった俺は、そのままの勢いでバイクを走らせた。

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