第8話
嶺亜は、あまり愛情を知らずに生きてきた。
警視庁のお偉いさんであるお父さんは仕事で忙しく、街の安全のために自分の身を粉にして働き詰め。
そして、そんな夫を持つことに疲れた妻……つまり嶺亜のお母さんは、彼が10歳のときに家を出ていったらしい。
もともと他人をあまり信じることが出来なかった彼は、唯一の味方であったお母さんを失ったあとの生活はほとんど一人で過ごしてきたという。
そんな中で出会ったのが、今のSirenの幹部のメンバーたちだという。
あたしの兄である、藤間那月。
双子で有名だった、長谷川楓、長谷川椿。
初めて心から気が許せることができたって、泣きそうな顔で嬉しそうに笑う彼を見た時は、何故か涙が止まらなかったっけ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます