5 お嬢様、私は「俺」なんです。

第27話 お嬢様、今までのあらすじですよ。

 クリスマスの夜に事故に遭ってしまった俺、相馬樹里。

 気がつけば、そこは見知らぬ屋敷の一室。使用人に向かって炎の魔法を使おうとする前髪ドリルヘアーの女の子・クリスティアーヌ=メルセンヌとの出会い(?)を果たす。同時に、俺は相馬樹里ではなく、メイドの格好をした男・ジュリー・メレスに転生していることに気づくのだった。


 ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『ヒストワール・デ・ラピュセル』の世界だと知った俺は、クリスティアーヌお嬢様が将来悪役令嬢として主人公の前に立ちふさがる存在だと言うことも思い出す。このままでは五年後、お嬢様は悪役令嬢として主人公の前に現れ、彼女と攻略対象との仲を引き裂くべく、えげつないやり方を使い、結果破滅してしまう。そんなことになれば、彼女の使用人である俺も平穏な生活は送れない……ということで、何故かお嬢様に気に入られてしまった俺は、彼女の侍女として、彼女を悪役令嬢にしないため奔走することに。


 友達が一人もいらっしゃらなかったお嬢様のため、主人公の友達ポジションであるマリー=バルテルとの仲を深めるべく、王子様のお誕生日会に出たりお茶会を開いたり城下町へ買い物に行ったり……まあ、いろいろあって、マリーの趣味である恋愛小説をきっかけに無事お嬢様は友達を作ることに成功したのであった。



 ……フゥ。

 あらすじはこんなところでしょうか、お嬢様。

 それでは新たな章をご用意いたしますね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る