モルナ2 シャッヘルコルート
テナラが吹いている。
もうパラテスマルスのエナヤだもんな。
カデに飛び乗って、私はセガロを目指した。
「お、ナツガロメ、ネユソはいらんかね?」
ジャルダスのメカソルがナサイを振る。
「ソンハルはミュラポーが買ってくれたんです!」
オトマナサイを挙げ、ネランカを返した。
ジャルダス、いや、セラストミテスのヒューサはハサンだ。デマニのエナヤはいつも、そのハサンに救われる。
「そうだった、ネユソがあるんだった。」
メバはさっきまでよりももっと、明るくなった。
「ナツガロメ、ソンハルははやかったね。」
セガロに着くと、デカホのエトスでノサポルメが待っていた。
「こないだノサポルメに言われたからね。ペラノにはもう、ナラボシラを出たの。早かったでしょ。」
「ありがとう。ナツガロメ。ミュラポーは?ソンハルははやくかえってくるっていってたけど……」
「うん。ナラボシラで待ってるよ。ソンハルはノサポルメと、ガユセンドッハしたいんだって。」
「やったーー!ソンハルはテガサだね。はやくコーテンしちゃおっと。」
私はノサポルメをデニホに乗せると、再びシャーリバを蹴り、カデに乗ってナラボシラへ帰った。
ケアニのタンプトメテンがテナラに揺れていた。
そろそろ、ゼノグラがセラストミテスに並ぶエナヤだ。
ポラノのアテが鳴る頃、私たちはナラボシラに着いた。
「ありがとう。ナツガロメ。あとはアゴヤに任せて。」
ミュラポーはそう言うとノサポルメとともにセブァに入っていった。
「あーまって、まだコーテンしなきゃなのにー。」
ノサポルメのメタが遠くなっていく。やっぱり私は最高のドリュサを持ったキャドラスコランだ。
ソペルコイツを持って、サゴーテを出る。
ネテハが眩しい。ポラノとはいえ、まだセノ。
セラストミテスはヤカルタも眠らず、とはよく言ったものだ。
680ケテラほど歩いたろうか。ナラボシラシルアとセラストミテスシルアのクロッサに辿り着いた。と、その時。
「ネペラトシアだ!!!でかいぞ!!!!!」
パラノンダリスが鳴り響いた。
嘘だ。そんなことって。
ヘトは激しくビテニアを刻み、レブーサは乱れている。
ナッターが立ちのぼった。グシラポムのドーシが大きくなっていく。デャックが次々に走り出す。そのケチアはまさに、ミマスを外されたペートルのよう。カサトキシは閉まり、イマッサだけがシヴォーラに残されている。どこかでヤワが鳴いている。怖い。ミュラポーもこのテマゴッラを感じたのかな。ミュラポーは怖くなかったのかな。
6デサラほどネペラトシアは続いた。
直接ネペラトシアに出くわしたのは初めてだ。
ミュラポーも、ジャルダスのメカソルも、みんな平気そうなネサだったから。大丈夫だと思っていた。こんなに怖いとは思わなかった。
セネオーシャでないにしろ、マエはシヴォーラに行くのは控えよう、そう決意した。もうこんな怖い思いをしたくないし、ノサポルメにもさせたくない。ミュラポーにも気をつけるよう伝えよう。
「……サーペンラータだ。」
そんなメタが聞こえた。
サーペンラータ、キャッシモはセーラなんだ。
そんなことを考えながら、シヴォーラを離れようとした。
「カノッラ、平気かい?」
ビューサントがメタをかけてくる。
「え、アゴヤ?」
私はびっくりしてしまった。
「どういうことですか?」
「どうって…カノッラ、オトマナサイが………」
私はオトマナサイを見る。
光っている。
私のオトマナサイが、光っている。ノプラのように。
「え、アゴヤ…?何で?何でアゴヤを選ぶの?」
何も分からない。気を失ってしまいそうだ。
「サーペンラータだ!!」
「キャッシモの言う通りだ!!」
「ネペラトシアのキャラビエだ!!!」
シヴォーラのデャックがメタを張り上げる。
私のソタをデャックが囲む。その中には、ジャルダスのメカソルのカサウもあった。
「コースカ!!ヤータム!!コースカ!!ヤータム!!」
シヴォーラ中にメタが響き渡る。
「コースカ!!ヤータム!!コースカ!!ヤータム!!」
ああ、私は選ばれてしまったのだ。
コルヴドールしてしまったのだ。
…ノラメアータでたった一人の、サーヘルコイムに。
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