都会に馴染めず孤独を抱える少年・桐谷礼司と、心に傷を抱えた少女・穂綿菜摘。
二人の出会いは偶然でありながら、とても運命的で、読み始めた瞬間から物語の空気感に引き込まれました。
とくに印象的なのは、派手な展開に頼らず、“心の距離が少しずつ近づいていく過程”を丁寧に描いている点です。
都会の中にいるのに孤独を感じてしまう礼司の心情や、どこか儚げな菜摘の姿には共感しやすく、二人が互いの存在によって少しずつ救われていく流れがとても自然でした。
主人公たちだけでなく、周囲の仲間たちとの交流もしっかり描かれていることで、青春群像劇としての魅力も感じられます。
静かな恋愛ものが好きな方、青春の空気感をじっくり味わいたい方におすすめしたい作品です。
主人公の桐谷礼司くんは打ち上げ花火が上がる日の夕方。とある女の子が転ぶのを助けるため、咄嗟に抱き留めます!
折角の縁だからと一緒に縁日へと行き、その夜打ち上がった花火を見て涙を流す少女に驚きつつも夏休みを終えました。
二学期を迎えもう話すことはないだろう…と思っていたら、忘れ物を取りに来た教室の中で穂綿さんが友人らしき女子に「告白しちゃった」宣言されていて!?
甘酸っぱい青春、その裏にある涙と恐ろしい憎愛や人間関係。
思春期故の沢山の切なさや傷を抱える心の変化の中で、それでも固く結ばれるものは。
綺麗ばかりが恋愛じゃない。そんな現実的だけどそれ故にとても深みのあるこの作品、読めばあなたもこの作品と人の優しさにもっと触れたくなるはずです!
岐阜から東京に来た桐谷礼司の物語、なんだか自分も新しい環境でドキドキしながら奮闘している気分になりました。都会の喧騒と田舎の静けさが交差する描写は、まるで彼が見つけた都会の中の小さな「秘密の庭」のよう。
草履の紐が切れた菜摘を助けた場面、偶然なんてものじゃなく、運命のいたずらが仕組んだ舞台だったのでは?花火の音に包まれる二人の時間は、心の中でささやかな恋の「火花」が散った瞬間。それでも、礼司が耳にした菜摘の恋心という現実は、彼の心にそっと冷たい風を吹き込む。友情、恋、故郷の記憶が絡み合い、礼司の心の中に渦巻く感情は、まさに青春そのもの。
この物語は、静かな夜の中でふと胸がキュンとなる、そんな余韻を残してくれる作品です。
皆さん、こんにちは。私は以前にもマサ先生の小説を読んだことがあるので、この作品には大きな期待を寄せていました。
そして本当に素晴らしかった!
この作品は、物語の登場人物の心情や出来事について、多くの疑問や謎を残したまま、スローペースで、少し切なく始まる。 しかし、そこから爆発的に勢いを増していく。 私たちは、現在の困難な出来事や過去の辛い出来事の数々にさらされる。 文字通りすべてのエピソードが、なぜそうなのか、次に何が起こるのか、という複雑な感情と疑問の海で私を悩ませた!
これは、若者同士の関係がいかに複雑であるか、愛と友情のどちらを選ぶかというジレンマに悩まされることがいかに辛いかを描いた甘酸っぱい物語だ。
また、作者は甘く優しい場面で私たちを甘やかすことも忘れない。
友情の喪失、逃した機会、昔のトラウマ、片思いなど、人間関係のさまざまな段階で経験しうる多くの瞬間が、ここでは触れられている。
この小説はプロットがとても面白く、文体も明快で、読んでいる間にたくさんの感情を呼び起こすことができた。 ありがとう!
続編も楽しみにしています! ではまた!