第5話 終わりへの春 中
中学の時と同じように
1年生
2年生を経て3年生となった
大きく変わったことはアルバイトを始めた事と、アキが免許を取ったこと
これで気兼ねなく何処までもいけるわー
嬉しさをちょっと隠しながらも
はしゃいでる内心を瞳に浮かべるアキ
気兼ねなくなって、どっか行きたいとこあるの?
何となく不意に聞いてみた
少しだけ、ほんの少しだけ、逡巡するような素振りをして
いや、別に明確にどこってのはあらへんけどと応えたアキ
だけど、それはなんとなく行き場所のスポットを考えたような、そんな感じのものではなかった気がした
なんとなくで深い理由や根拠は無いことだけど、それは強く思った
ねえアキ、アキは何処へいきたいの?
中学の時よりも表面上には、なんかおもろいことあらへんかなーって出さなくなったけど
変わらないよね
ずっとなんかを探してる気がする
そのなんかはあたしにも分からない
アキも話そうとしない
素振りもない
あたしが疑問に思ってること自体、気付いてないのかもしれない
そしてまたアキにとって、どうでも良くなりそうな進路を決める時期がやってきた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます