第33話

この宇宙に存在するもの全て――




地獄も悪魔も人間も、天使どもすら宇宙と一緒に消滅する。




まあ、そんなことには絶対にさせねえけどな。



万が一ミカエルになびくようであれば、そのときは殺す!




地獄を出る前からそう決めていた。





あえてもう一度言おう。



俺は地獄の王。



あらゆる悪逆の支配者、暗黒の王、悪魔王ルシファー様だぞ?




しかも人間どもが言う“神”と闘ったのは宇宙開闢以来、唯一、この俺様だけだ。




その俺の顔を叩くとはどういうことだ!?




しかも!しかもだ!!俺は不覚にも……




まったく情けない話だが、あのマリアに魅せられちまった。




長く黒い髪、栗色の瞳、雪みてえに白い肌。




今まで見たどの人間よりも瑞々しく、清々しい。




マリアの前じゃあ天使だろうと霞んで見える。




これは本来逆の事なんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る