第25話
「早くどきなさい。警察を呼ぶわよ」
神尾先生も車を降りて私の横に来た。
「もどってなさい」
「でも」
すると不良は面倒くさそうに頭をかくと私に向かって言った。
「挨拶だよ挨拶!おまえにな」
「私に?」
私が聞き返すと神尾先生が遮るように強く言った。
「相手にしないで。早く戻りなさい」
私はそんな神尾先生を制するように手を上げると目の前の不良の顔を見た。
不思議と恐い感じはしなかった。
「俺は真壁郷。おまえはマリアだろ?」
郷の前髪がさらさらと風に揺れている。
「えっ?なんで知ってるの?どこかで会ったっけ…」
「いや。だが知ってる。俺は17年…… いや、もっともっと気の遠くなるくらいおまえを待っていた」
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