第4話 悪魔と使徒

「ふぅ、もう良いだろ…」

男は50過ぎ、かつては横綱として名を馳せた男である。富も名声も手中に収めたが、今は無一文。不幸に不幸が重なってしまった。

 男ー本名を四十雀しじゅうから・ニュース・富山。四股名は鳥餅とりもちーは今、橋の上にいる。

ニュースは欄干を乗り越えていた。

「ちょい待ち、おっさん、明日の朝のテレビのニュースに出るぜ?」

ニュースはハッとして声のした方を見た。宙に浮いた人がニュースの傍にいた。

ニュースは目を疑った。

「良い話があるぜ? 死ぬ前に少し話しねぇか?」

ニュースは体がふわりと浮く感じがして、あっ、と驚いた。

自分が宙に浮いている。ニュースは信じられなかった。夢か? とも思った。夜の星々が見える。少し寒くある。

「まずは悩みだ。悩みがあるから死のうとしたんだろ?」

「それよりか、お前は何者だ。それともこれは夢か?」

宙に浮いている人、男だが、顔は見えない。

「夢じゃねぇ。俺はわるる親衛隊1番隊長、稲光銀寺いなびかりぎんじもんだ。お前のことは知っているぜ」

そう言って稲光は名刺を渡した。わずかながらの下からの街灯の光でニュースは確認した。

「見ての通り俺は不思議な力がある。試しに何かして欲しい事があれば言ってみな。俺の力見せてやるよ」

「いや、もう宙に浮いている事だけであんたが不思議な力があるって事信じる」

ニュースは驚きが止まらない。

「願いは何個でも叶えてやる。その代わり、わるる様を信じる、とゆうこの契約書にサインすれば良い」

「契約書にサインすれば、俺も空を飛べたり、その他の不思議な事が出来るのか?」

「サインすればな」

「サインしよう。貸せ」

見てみると、何やら変な文字だ。まぁ、良いと思い、ニュースはサインした。

「良し、契約成立だ。何を望む?」

「いちいち言わないとダメなのか? 何でも出来るんだろ? 契約すれば」

「そうすると、俺がいる意味がない」

「面倒臭いな。…とりあえず、い物だだ。腹減っている」

2人は宙から地面に降りた。

「そらよ」

出てきたのはパン1種類だけ沢山出てきた。

「何だよ、同じパンばかりだし、俺はパン嫌い何だよ」

「正確に言ってくれよ」

「…よし、俺が好きな食い物全て出すようにしろ」

「了解」

するとニュースの好きな寿司やパスタやちゃんこが出て来た、、、。

「皿とか器とかないぞ! 寿司はまだ良いとして、ちゃんこは器がなきゃ食えないだろが! て言うか、器がなきゃ地面に落ちるだろ!」

「好きなな食い物は出て来たろ」

「そんなんで良いわけあるか! もうこうなったら、俺の考える好きなこと全て出て来い!」

「了解」

辺りは器に載った寿司だらけお酒だらけ、パスタ、ピザ、ラーメン、カレー、と至る所に山積みになって出た。それどころか、裸の女性、アニメのキャラ、エロ本、ピストル、テレビ、家、まで出て来た。

「分かっているじゃねぇか。こうでなくっちゃよ」

そう言ってニュースは食べようとした。が、実際ニュースが言った言葉は、、、、。

「ブヒ、ブヒ、ブブヒ」

だった。ニュースは豚になってしまったのだ。

「ふぅ。これでわるる様に豚の姿焼き持って行ける。大体人の血の入った生きた豚なんて普通にいるかよ、、、」

豚を空中に投げて、宙吊りにした。」

「それにしても、俺の能力、『悪魔契約エンゲージメント』、割と使えるな〜面倒くさいのは三つ願いを叶えてやるのがなぁ」

その時、天空に光る物体が現れた!

「待てい! 稲光!」

「その声は、プッシー!」

光は豚を奪うと、稲光に飛び蹴りした。稲光はよろめき倒れた。

「やるじゃねぇか、プッシー」

「やめ〜い。 その名前を申すの!」

「本名じゃん。な、プッシー」

プラチナブロンドをなびかせ、背の高い美少女が稲光を睨む。辺りは、静まり返る真夜中。プッシーはきっとにらむ。

しゅぶひひ様の命により、貴様を成敗す!」

「どうやって? お前飛ぶ事しかできないじゃん」

「…ふ、わらわは知恵と力と勇気の勇気の子じゃ」

「お前はスーパー◯ェッターか?」

「よく知っていたのぉ」

「そりゃ、俺はテレビっ子だったし」

「…アニオタ仲間として、一つ話し合って決めんか? お互いの能力に闘う能力はない」

「そうだなぁ〜俺は言われた事をやれば良いだけだし」

「ヌシの好きな酒もあるし食べ物も家もある」

「そうすっか」

2人は辺りの物を家に入れ、宴会を始めた。

「…でよぉ〜、わるわるの奴なめ〜きなんだよ、ひっく、俺よか歳下のくせして、、、チョー変態だぜ〜、ひっく、この前なんか、…とやりたいなんて言って、、、」

豚も裸の女性も食べている。プッシーもピザをつまんでいる。

「おヌシも大変よのぁ」

「そ〜なんだよぉ〜……寝る。疲れた」

「休むが良い」

数時間後…

「ん〜、よく寝た〜…ってあれ? 何で俺縛られて…」

「ようこそ、アニメ『◯。』の世界へ。妾は異端審問官。汝を尋問する」

「え、え、え」

「そりゃ、『苦悶のパイナップル』じゃ〜」

「わ、馬鹿、やめ、ひぇ〜」

パイナップルが目の前に迫る。

「尋問されたくないのなら、契約書を出せ」

「馬鹿やろ、話し合いじゃないのか? 使徒が嘘ついて良いのか?」

「悪魔にには悪魔のやり方じゃ。あちらには『鬼◯の刃』の炭◯郎さんもいるぞ? 死なんおヌシは大変じゃのぉ〜」

「ちょ、ちょ、タンマ。契約書は差し出す。だからやめろ」

そう言って、契約書を差し出した。契約書の魔界文字を変えると、豚であったニュースは人間に戻った。すやすや寝ている。プッシーは稲光をぶひひの所へ連れて行った。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

「お疲れ様〜。で、ニュースさんは何故自殺を?」

「奥さんと喧嘩してご飯朝からなかったんだって」
























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