第十六話

 だいぶ遅れました。すみません

⭐︎ーーーーー


 とりあえず、魔法使いは退場させる事ができた。

 このまま、弓使いも退場させたいところだが前衛がそうはさせないとばかりに弓使いの少年を守る陣形を取る。

 固まられると攻め難いので一旦、距離を取る。

 だが、距離を取ると矢が飛んで来る。


 飛んで来る矢を避けたり、刀で弾いたりするが物理法則を無視してまた、私を狙って来る。


 この挙動は魔術かユニークスキルだろう。

 ...風魔法の可能性もあるか。

 でも、矢が魔力を纏ってないから魔術ではない。後、魔法の可能性も限りなく低くなった。

 それに、前衛の三人がずっと少年の周りに近くにいるせいでさっきみたいな動きは難しそうだ。


 それなら前衛からと言いたいがこの矢が邪魔だ。

 それに矢の数が多くなっている。

 これだから遠距離は先に潰しておかないといけなかったのに。


 仕方ない。少々、力技になるが弓使いから潰そう。

 魔力で体を覆う量を多くする。

 異変に気付いたのか短剣を持った女性が攻めて来る。

 愚直に攻めて来るので少しずつ後ろに下がり、刀と短剣のリーチの差を使えるようにし、一方的に攻撃をする。

 しかし、避けられる。しかも完璧に。

「はぁ、ユニークスキルか...」

 つい口から漏れ出た言葉に女性は反応する。

「そうね。私のスキルのおかげで優位に立てているわ」

「そうだったね」

 と言い肩に刀を置く。

「な、なんで」

「降参でい」

 青年と男が近づいていたことや矢の集中砲火が弾けないので距離を取り、もう一度聞く。

「降参でいい?」

「...はい」

 よし、これで残り三人だ。


 前衛の二人は弓使いから離れているし、少年を退場させるか。

 刀を少年めがけてぶん投げる。

 少年は避ける事が出来ず、刀に当たり倒れる。

 気絶とまでは行かなかったが戦闘不能に出来たのでよしとする。


 次は前衛二人だ。

 青年のユニークスキルは対処出来るが男の方は分からない。

 それなら、分からない方から潰すべきだ。

 素手で戦う事になるが無問題だろう。

 リーチに困ったら相手から奪えばいいからね。

 そして、相手の武器は両手剣とハルバードだ。

 ちなみに男の方が両手剣だ。


 というわけで大体の次の行動を決めたので攻める。

 相手が反応出来ない速さで懐に入り、鳩尾に殴りを入れる。

 怯んだ隙に顎に掌底を入れる。

 男はそのまま倒れたので流れで青年も倒そうとするがハルバードが振り下ろされる。

 それを軽く避け、足を払う。

 転んだところに追撃を入れようとするが

「降参だ」

「後ろは諦めていないみたいだけど」

 と背後を気にしながら聞く。

「これもバレてんのか。無理だ無理。降参だ。...慢心していたのは俺たちの方だったか...」

 と言って両手を上げる。


 後、少年も退場させられたみたいだね。

「それじゃあ、負けてしまったし反省会をしようか」

 と青年が全員を集める。

「私の無茶を聞いてもらったしその礼として三日間、君たちに戦いを教えようか? まぁ、無理にとは言わないが。」

 礼は出来るだけ早く返しておきたいというのもあるし、もう少ししたら起こるであろう魔物との戦いでも最後まで残って貰いたいしね。


 五人で話し合った後に青年が

「お願いしたい。まずはこの反省会に参加して欲しい」

「分かった」


 反省会に参加する前に全員の名前を教えて貰った。

 青年はアレク、男はルクー、女性はキャリン、少年はカフー、少女はルーアというらしい。


「まず負けた原因から考えよう。特にチームとして負けた原因をな」

 アレクが中心となって話し合う。

「やっぱり、私が最初に脱落したからじゃない?」

「それは俺たち前衛が守れなかったのが原因だな」

「そうだな。後、前衛が攻める時も攻め方が悪かったな」

 否定が出ないって事は認識は同じそうだ。

「ユキはどう思った?」

「そうだね... 最初のルーアが退場したのは良くないね。ま、見えてないはずだから仕方ないだろうけどね。でもすぐに慣れないといけないよね。最後みたいになるからさ。カフーの矢は仲間が動きにくくなるから打ち過ぎないようにね。最後に指示役は後衛の方がいいよ」

 大体はこんな感じかな。


 いまは私が伝えた情報の整理をしているようだ。

「大体の整理は終わったし、改善点も見たかった。感謝する」

「全然いいよー。後、三日間はここにいるよ。強くなるための手伝いもするためにね」


 そして、グループから離れ、今回の反省をする。

 まずは、後衛を最初に潰せなかったのは良くなかったな。

 そのせいで前衛と戦う時に矢に気をつけないといけなかったからね。

 後はユニークスキルだ。相手のユニークスキルの理解に時間がかかり過ぎている。図書館で見たはずだけどなぁ。

 結果から予想は想像より難しい。


 ユニークスキルといえば私の嫉妬は何だろう。

 読み忘れがない限り書いてなかったはず。

 それにユニークスキルは基本デメリットよりもメリットの方が大きくなるはずだ。

 だが、このスキル名はあまりにもデメリットが前面に出過ぎている。

 どうにかして詳細が知りたいものだ。


 私の考えでは神様が一番才能があるものを魂から抜き取り、身体につけ、最適化、強化するというものだ。

 正解か分からないけどね。


 ⭐︎ーーーーー

 二千文字で一話か千文字を二話か。

 どっちの方がいいんでしょうか
















































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