第4話
学校から1駅乗り、そこからさらに15分ほどで見上げるのもひと苦労なほど大きい高層マンションのエントランスについた。
ここが神代くんの家。
厳密に言うと、彼は独り暮らしで実家は別にあるらしい。
高校生でここに住めるってどれだけ裕福な家庭で育ってきたのかなんてすぐに想像できる。
部屋の番号は前に教えられているので、インターフォンを押さなくても簡単に入れる。
エレベーターにのり40階中彼の部屋がある最上階の40階を押す。
最上階って、あたしが思っているよりもずっとお金持ちなんだなと、はじめの頃は思っていた。
でも、嫌でも連れてかれるこの部屋。
その後の行為のことを考えたくなくて、周りの景色を見ながら無心になっていた。
そんな日も今日で終わりだと思うと、肩の力が抜ける。
高級感のあるベルが鳴り、40階に着いたと知る。
ゆっくりとエレベーターから降りて、彼の部屋の前に向かう。
ドキドキと心臓は壊れそうなくらい速く動いて、もしかしたらという恐怖に冷汗が背中を滑り落ちる。
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