第2話
「はぁー…、瞳…」
蒸し暑かった季節が過ぎ
て、冷たい風が吹き始め
る夏の夜
人気のない河原に停車し
ている1台の車
車内では喘ぎ声が微かに
響き、小刻みに揺れる身
体の下にあたしはいた
17歳の夏…
あたしは処女を捨てた。
相手は和希という3歳年
上の男で、人数合わせで
参加した合コンで知り合
った
見かけ上は"彼氏"という
名目だが、正直好きかど
うかなんて分からない
ただ、告白されたから付
き合っただけ…
付き合い初めて1週間が
たった頃
初めてドライブに誘われ
て車に乗ったのが"今日"
普段乗らないセダン車は
割と広く感じられて、少
し緊張気味に車に乗り込
んだ
ドライブといってもどこ
かに行くわけでもなく
和希は20分程度で車を
河原に停めた
『どっか行かないの?』
あたしは少しの時間で車
が停まったため、和希に
問いかける
「うん。まぁ…ゆっくり
話たいじゃん?」
『ふぅん…』
あたしが頷いた
その瞬間ー…
座っていたシートが突然
倒された
『ち、ちょ…っ』
「瞳。俺もうガマンでき
ない…」
まだ状況が飲み込めてい
ないあたしの言葉をさえ
ぎって
和希はスカートの中に手
を入れ、着ていた制服を
乱していった
手際よく白い肌があらわ
になって、はだけた肌の
上を和希の手が舞う
それでも…
あたしは抵抗しなかった
唇を合わせることなく
体だけを重ね合わせる
あたしは処女ということ
を隠し、和希に身体を委
ねながらも
心はどこか違う場所…。
17歳ー…
あたしは純潔を捨てた代
わりに"大人"になった
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