10日目 再認識

朝起きてまず最初に感じたのは優越感だった、この島に来てはや10日

最初の方は友達も寝床も食べ物もなかったが、いまではとても満たされている。

会社にいた時はこんな気持ちなどは無縁の生活だった。

私はこの島に来て良かったと思っていた、しかし私の考えは甘かった

後ろで『シャー』と音がなった振り向くとそこにはいかにも肉食のような恐竜がいた

私は即座に状況を把握することができなかった、我に返ったときにはひどい有り様だった。

ボロボロになった簡素なベット、無残な姿で死んでいるランド、

なんとか襲ってきた恐竜を殺すことはできたのだが、

自分も毒と傷で動くことすらできなかった。この島のことを私は甘く見ていたようだ。

次に目を開けた時は夕方だった、不思議なことに自分の傷は全快していた。

私は急いでランドを弔い、そしてすぐにその場を離れた。

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