最前線攻略を続けてきたトップレイダーが、いつの間にか「楽しくない」と気づき、仲間への挨拶を経て次の新作VRMMOを最弱職業・ソロでスタートする——この共感度の高い出発点がこの作品の大きな魅力です。
「もうみんなと一緒だと、また同じようになる未来が見える」という主人公の一言に、長くMMOをプレイしてきたプレイヤーなら深く頷かされるはず。ゲームが作業になっていく辛さと、そこから抜け出して純粋な楽しさを取り戻そうとする姿勢が、物語の核として丁寧に描かれています。最強経験を持つ主人公が「最弱」でどう立ち回るかの戦略的面白さも見逃せません。
基本的に物語はのんびり進んでいくのがいい、それでいてしっかり戦闘描写も描かれていて読み応えがある。登場人物全員のキャラクターが個性的すぎず物語を読んでいくうちにちゃんと覚えられるくらいなのが読みやすいしちょうどいい。他視点もあるが長々と見せられずに淡白に一話で全員見せてくれるのが主人公視点を楽しめていいところ、主人公最強系の物語と違って強い敵を倒したら次の強い敵がでてきてエタったり一気に色んなキャラが出てきて過去に出てきたキャラクターの記憶が曖昧になったりいろんなキャラに過干渉しないのが物語全体を見れていい。のんびりとじっくり作品を読みたい人におすすめの作品。