「パパ」に貢いでもらいながら暮らしている「あたし」とその隣に住んでいる「りんごちゃん」という太ったおばさん。お互いに踏み込み過ぎない交流を続けていたのだが、ある時事件が……。
淡々とした語りで、とんでもない出来事が次々と起きていく不思議な味わいのショートショート。徹底して俯瞰している語りだからこそ、ドキリとするような一言が入ってきます。
現代社会を舞台にしていますが、童話や寓話のように読み取れました。「あたし」や「りんごちゃん」のような人はきっとどこにでもいるのだから、ラストの一文に、妙に救われたような気持ちになりました。