第2話 『うっせぇわ』の活用法

時は夕方五時。

プロセカ(プロジェクトセカイ カラフルステージ!)という音ゲーを、最近ゲットした曲のマスターレベル解放を目指して、黙々とプレイ中。


いーくん「ねぇねぇ、翠ちゃん。ねぇ、翠ちゃん」


私「……(イラッ)」


害悪三歳児こといーくんが話しかけてくる。


ちなみに、MASTERマスターレベルを解放するためには、解放したい楽曲のEXPERTエキスパートレベルでGOODグッド以下の判定を7回以下でクリアする必要があるよ!!


だから、集中して取り組む必要があるんだ!!


いーくん「翠ちゃん〜……翠ちゃん翠ちゃん翠ちゃん!!」


私「……(イライラ)」


こういう事をされると集中が乱されて、私のようにそこまで音ゲーが上手くない人間は簡単にミスをするんだよね!!


いーくん「いやぁ〜……イライラしてるから、ケアをしに現れたのに、なんでイライラが増してるの!?」


私「……そうだ。いーくんに譜面を見て欲しい曲があったんだったわ」


いーくん「え〜?なになに?……あれ?『うっせぇわ』って、昨日一回でマスター解放してなかったっけ?」


私「タッタタタタッ!!(無言で『うっせぇわ』をプレイ)」


いーくん「んん〜……?もしかしてだけど、僕無言で黙れって伝えられてる……?

遠回しにうるさいって言われてるよね……?」


私「そう思うなら黙ったら?十分したらやめるから、愚痴聞いて」


いーくん「りょーかーい!!」

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