第8話


夢を見た。

僕は銃を持っていて、血まみれで。誰かが僕に命令する。

《弾着》

僕は一瞬の迷いも躊躇いも無く引金を引いた。黒い影がぱたぱたと倒れた。

僕は笑った。笑っていた。誰かが僕の肩を叩き良くやったと言って笑った。

暗転して。

目の前には“人間だった”要人の姿。全身真っ白。

《要人…》

返事は無い。

《何で、僕の敵になったりしたんだよ?》

返事は無い。動かない。敵って何だ?

《要人。…綺麗だね。》

僕は笑う。返事は無い。

《すごく…綺麗。》

もはや独り事。期待してない。

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