第2話


いつだったか。僕を好きだという奴が居た。そりゃあその時は馬鹿らしくて鼻で笑って“どこが”って言ってやったけれど。でも、もし違う言葉が言えていたらきっと人生、変わってただろうなぁ。

なんて。それこそ馬鹿みたいに感傷に浸っていた…

「おはよう。深月(みづき)」

 不意に声を掛けられた。たって、もう三時間目の休み時間。充分昼だろう。

「…おはよう、要人(かなめ)」

びっくりして1テンポ遅くなって返事。

「リアクション薄いなぁ。もっと、叫ぶとか止めてよぅ、びっくりしたぁ、とかネェの?」

…何を言うか。充分ビビったさ。あれ以上どうリアクションをしたら良いのか分かりかねる。まぁ驚きの余り堪えたっつー事もなきにしもあらずだけれども。ってか“止めてよぅ、びっくりしたぁ”って気持ち悪くないか?僕が言ったら

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