〇o最後の手紙o〇

第10話


こんなに、私は貴方を・・・


愛しているのに・・・


こんなに、貴方が大切なのに・・・



いつも夢を追いかける貴方・・・



私は、ただ私だけを・・・


見て欲しかったの・・・


それは、ただの私の我儘でしょうね?



一緒に居ても、何処か寂しかったの・・・



私は、貴方の邪魔には・・・


なりたくはなかった・・・


でも、私には貴方の中で大切なのは・・・



私じゃなくて、夢だって分かっていたの・・・



だから私が、居なければ・・・


こんな愛し方をしなければ・・・


貴方の邪魔にはならないと思ったの・・・



だから、最後の手紙を書く事にしました・・・



貴方が寝ている間に・・・


最後の手紙を書きます・・


ただ言える事は、貴方の1番大切なのは・・・



夢でななく、私でありたかった・・・



貴方の邪魔は、もう出来ない・・・


こんな私を、貴方は許してくれますか?


最後の手紙を、寝ている貴方の・・・



枕の下に、そっと起きました・・・



目覚めた貴方には、分からないでしょうね?


どうして別れを選んだのか。すらも・・・


一緒に過ごした1年間は、今も・・・



私にとっては、大切な思い出です・・・



私の枕の上に、鍵を起きました・・・


貴方を起こさぬ様に、出て行くの・・・


別れを選んだのは私・・・



不思議と、涙も出ませんでした・・・



貴方が目覚め、最後の手紙を読んだ時・・・


私の思いは伝わるはず・・・


私は、我儘でした・・・



ただ貴方の中で、夢よりも大切な存在。


になりたかったの・・・


さよならの代わりに貴方には・・・



有難う。とだけ、伝えます・・・




ただ夢を追う貴方の邪魔は出来なかったの。こんな愛し方をしてしまった、私を許してくれますか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る