第41話

呼び止めてきたのが千夏ちゃんってことに驚きながら話を聞くことにした。

最近雫といる体育館裏で。

それが面白くて少し笑ってしまった。

「こんなとこまで来てもらってありがとうございます」

「いいけど。」

私が笑ったことはスルー?面白いなぁ千夏ちゃん。

しかもなぜか敬語だしさ。

「今更なんですけどありがとうございました。

私っていつも自分の意見が言えなくて。皐月さんだって思うことはあったと思います。すみません。美咲さんから助けてもらう感じになってしまって。嬉しかったです。」

まさかお礼を言われるとは思わなかった。そんな謙虚に。

「いやいいよ気にしなくて。自分のためにやったようなもんだから」

「いやそんなこと関係ないです。私は嬉しかったのでそれでいいんですよ。」

そう言って千夏ちゃんはいい笑顔で笑った。

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