第37話

私はまたこの公園に来ていた。

もちろんお兄ちゃんに会うために。

多分報告したかったんだと思う。そのために私は朝の公園にいる。

「お兄ちゃん私ここで私に感謝してくれる人達に出会うことができたよ。嬉しかった。お兄ちゃんありがとう」

誰に聞かせることもなく呟いたつもりだった。

「よかったよ。でもそれは皐月の力だよ。自信持って」

でもやっぱり

「お兄ちゃんありがとう」

私の言葉に微笑むと同時にお兄ちゃんは消えてしまった

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