第5話
美咲ちゃんはキリッと私を睨んで教室から走って出て行った。
「いやー。すっきりしたよ。ありがとう。俺佐藤帝」
そいつはあかるく笑顔とともに握手を求めてきて。
「こっちこそありがとう。私は田中皐月。」
それが合図かのようにみんなが一斉に喋り出していつもはいてもいなくても変わらない私が周りに溶け込めたかなと思えた時間だった。
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