第7話

隠してもらっている、カウンターの中で、しゃがみこんで電波を飛ばす。



『…海乃さん、ごめん。仕事、長引いてたー。すげー着信あったけど、どしたー?』



少し、焦っているような、声音。



心配、してくれているのが伝わってきて、思わずちいさく、微笑む。



いまの状況を、端的に説明したら



『…バカー。家で待ってなさいってー』



…だって、早く、会いたかった、から…




『…すぐ、行くー』





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