第12話 お庭のもみじの紅葉がはじまるころ

12月5日(木)

【お庭のもみじの紅葉がはじまるころ】

クリスマス本はシーズナルなものなので、フロマージュさんの店舗かアニメイトでのお取り扱いの運びとなりました。納品から一週間も経っていないのにフロマージュさんの店舗で早速購入してくださる方もいらして今年は本当に嬉しい待降節です。

在庫は残部数九セットで初版は完売御礼となります……そんな感じです。

夜明けの空を見上げながら、本日のパラガス流モーニング・ティーセレモニーは明太子クリームパスタにジャスミン茶とパーフェクト・フィグルイボスティーにミヒェルゼンのオレンジ・キャンディスをひとさじ加えてティー・ウィズ・ミルクでいただいて……まったりと。

そしてゆうしゃ一行はバレンタインデーとホワイトデーの贈り物を手配して、バレンタインデーからホワイトデーに医療費コミコミで二万ゴールドはゆとりがある計算だったので、おこづかい帳に全部書き出してみて……二万ゴールドは再版の印刷費とか交流まわりの新刊を買うこともあるだろうし、貯蓄がベターかなと神きゅんとシーブックはゆうしゃとけんじゃが書き出してみたおこづかい帳を添削して、無駄遣いしなくなっていて何よりと微笑んだ。

それに初午のおまつりもあるし……実際は二万ゴールドから一万ゴールド引いて……一万ゴールド銀行に貯金出来たらいうことなしだねと……パラガス流モーニング・ティーセレモニーをたしなみながら、パラガス先生もニッコリ。

ジエノゲストと泌尿器科のおくすりを服薬して……朝の十時頃になり窓辺とお庭と教室棟の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて……バックヤードでガーデニングやお野菜にハーブなどのお手入れにいそしんだゆうしゃ一行のモーニング・ルーチンの流れは日々変わらぬ穏やかな日常だった。

後払いの審査も四件とも審査が通ったので、あとは無駄遣いしないで、ちょっと印刷費とか貯金できると良いねと神きゅんもシーブックもそんなことを言うので、ゆうしゃとけんじゃがやれば出来ると思ったとかなんとか。

らんらんちは蓬莱の肉まん、おゆうごはんのエビチリオムライスを楽しみに、畑仕事に精を出すゆうしゃ一行であった。

畑仕事をしていて……少し身体が冷えたタイミングでグリューワインティーにミヒェルゼンのオレンジ・キャンディスをひとさじ加えて温まって……まあでも十二月にしてはまだ小春日和といった所で……ゆうしゃ一行はしばしイレブンジスのお茶会をウッドデッキで楽しむと、教室棟の四人部屋の寝室に戻り、少しシエスタ休憩をとるのだった。

午睡の微睡み感が心地よいほんのりとぽかぽか陽気の小春日和で……煌めく陽光が暖かで爽やかさもある待降節のかおりを風に寄せてふんわりとかおる……この時期特有のナツメグにシナモン……八角のスパイスのかおりが心地よいリラクゼーション効果をもたらせてくれる。

カルダモンの心地よいスパイスのかおりは爽やかで、待降節によく映えるねとみんなでお話しつつも、のどかなイレブンジスは過ぎゆき、午睡のシエスタ休憩の時間帯のフィーカが彩り豊かに食卓を飾るのだった。

午睡のフィーカは蓬莱の豚まんとバナナをグリューワインティーといただいて、フードペアリングの絶妙なハーモニーがいかにも冬特有の温かさで……とてもおいしかったねとみんなで歓談しつつも、しばし一休みのシエスタ休憩の時間帯を大切に育んだモーツァルトの命日……没後の周年アニバーサリーの伴奏がなんともモーツァルトらしく感じる……そんなモーツァルトの命日だった。明日はサン・ニコラの日だからなぁ……スペキュロスはまだあとアーモンドのベルメーレンのカラメルビスケットが残り二枚……明日にでもいただこうかな……。

するとへこたれない性格のパラガス先生がタッパーに詰めた白米と昆布の佃煮で鮭ジャスミン茶漬けでも食べなさいと教室棟の四人部屋の寝室にお弁当を持ってきたので、みんなでお弁当を食べた。

とてもしあわせな昼下がりだ。アフタヌゥンティーはパーフェクト・フィグルイボスティーとジャスミン茶とグリューワインティーと鮭ジャスミン茶漬けをいただいてパラガス先生は青空が似合う笑顔でニカッと笑った。

するとカーチャンがリリアベル商店街のお仕事から帰ってきて、おみやのロシアパンをみんなに切り分けてくれたので、ロシアパンを分かち合い……ジャスミン茶とグリューワインティーとパーフェクト・フィグルイボスティーなどといただいて……おゆうごはんはエビチリオムライスが楽しみなんだねぇとみんなでおゆうごはんまでパラガス流学習法でラーニングするのだった。

パラガス先生は言っていた。人生は双六のようなもの。遊んでみるまでわからないとホットショット感をマシマシさせながらみんなに言い聞かせた。

パラガス先生はへこたれない性格だ。へこたれない性格は双六でしかなれない。双六が人生なのだとパラガス先生の生き様をキッズ達はみていたからだ。

へこたれない性格のパラガス先生が言うから双六なんだろう。みんなは双六について思いを馳せた。

けんじゃはパラガス先生がくれた*Christmas with the Santa hydrophone*と書かれた双六の箱を手に取った。

ムーミンパパはセイウチに似ているからクリスマスのセイウチがクジラと戯れているクリスマスのシーズンらしいパッケージと取説が双六の箱の中に二重箱で入っていた。

みんなでおゆうごはんまでパラガス先生がくれた双六で遊んだ夕暮れ時は黄金色に輝く夕陽が教室にさしこんで、アドベントカレンダーの木箱やクリスマスツリーにクリスマスプレゼントを並べた教室を優しく照らしてくれた。

その双六はとても楽しくてゆうしゃ一行は時間を忘れて夢中でみんなで一緒に遊んだ。子供の情景とは美しいもので、様々な優しさや慈しみに思いやりを育む情操教育要素の強い双六はジパングのゲームなのだ。

ヒミコちゃんも夢中になるに違いない。きっとそうだよとけんじゃが言う。けんじゃが言う事はさり気ないが本質を突いているような気がするねと夕陽を眺めながら双六で遊んだ時間はとても思い出深い待降節のゲームだった。

おゆうごはんはイカの香ばしさがたまらないエビチリオムライスにお豆腐とワカメのお味噌汁とジャスミン茶とパーフェクト・フィグルイボスティーとグリューワインティーといただいて、ジエノゲストと泌尿器科と院長先生と神きゅんの神製薬のおくすりを服薬して……もう夕暮れだと日没時間が近い教室棟の四人部屋の寝室にてきちんと睡眠時間を確保してゆっくり休まないといけないねなどとお話しつつも待降節らしいみめぐみに満ちた優しくてたおやかで穏やかな一日が暮れなずむ夕陽に重なるように眠りにつく消灯時間となり、各々しっかりと休むのだった。

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