第196話

教会に辿り着く。



その近くで野郎共が殴りあってた。




『志門っっ』



ギリッと後ろから歯を食いしばる音が。



あの殴りあってる中の一人に"邪魅"の総長が居るらしい。



チビ助を拐った奴が…っ。




しかし肝心のチビ助の姿がどこにもない。



そして何故、"邪魅"同士がやりあって……って愚問か。




己のチームが潰されてるというのに、戦わずして女を連れて逃げる総長。


んなのを赦せるはずがない。



"邪魅"は総長を見限ったのだ。




『桂、教会だ』




八雲が言う。



教会??



そこにチビ助は逃げ込んだと?




確かに何人かが教会に乗り込もうとしてる。



何かを狙うように慎重に。





『突っ込むぞ』



『ああ、頼む』




エンジンを一度噴かす。



それで俺らの存在に気付いた奴らが向かってくるも、スピードを上げたバイクに追い付くことはなく、俺はバイクごと教会に正面から突っ込んだ。



ドアを弾き飛ばし、入った俺らが見たものは……………































胸ぐらを掴まれ、持ち上げられてるチビ助の姿だった――――――――。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る