第19話
島は2年生で私と同級生、広瀬は3年生で2人とも紅竜の幹部だ。
可哀想と言っておきながら、可哀想なんて思ってない顔の島。
残念だけど、苺が卒業するまで影として使われる気はないし、今まさに逃げるための計画を考えている。
動揺するな、この人たちに悟られるな。
顔に出ないようポーカーフェイスをし、無視をして彼らの横を通った。
足早に帰宅すると珍しくお父さんの靴があった。
いつもはこの時間帯に帰ってこないのに…と思いながらリビングに行くと鼻歌を歌いながら料理をする母の姿。
「ただいま」
「……あぁ、帰ってたの」
声を掛ければ楽しそうな鼻歌がピタリと止まり、冷たい声が返ってきた。
「夕飯はパパと苺、3人でするから食べ終えた後におりてきて勝手に食べてね」
「はい」
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