第29話
あれから気になっていることがある。
血の匂い。
それで意識が浮上したのだ。
なぜそれに引き上げられたのか。
そして、目を開けると、まだはっきりしない視界の中でサリッシュが笑った。
焦点が合っても、初めサリッシュを女性だと思った。
「レッド。何してるんだ?」
声に顔を向けると、今考えていた人物が立っていた。
「おはよう」
「…うん……」
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