第24話

その意味もわかっていた。


レッドの訛りは懐かしさと共に戦慄も運んできた。

それを押し隠して、これはあくまで仕事だと言い聞かせていた。


もっと…もっと冷静になれ……


暗いバスルームの隅の闇を鋭く睨み付ける。無意識に拳を握りしめていた。


忘れたいんだろ?

誰か…

名前を呼んでくれ…


耳元を掠めていく名前にサリッシュは緩く首を振る。横に。

「違う…違う…違う…」

首を振り続ける。

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