第36話

一瞬だけ見えた。






イヴの背中には、青黒い線で印された刺青があったのだ。




その刺青は、お洒落やハクをつけるために入れたようなものではなく。




数字や文字が無機質に並列されているものだった。







「何のぞきなんてキャラじゃないことやってんの、バカ監守」




扉の向こうで毒づくイヴ。レイリードは顔を真っ赤にして謝る。



「ごめん。本当にごめん!」




イヴは着替えのさなかだったのだ。


ああ、こんなヤツに頭を下げることになるなんて・・・




それにしてもあの刺青はいったい何なのだろう・・・



レイリードは、イヴの身辺の状況なんて知りたくもないと思いつつも、あの曰くありげな刺青の正体を知りたいと思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る