第71話

その友達の名を出した途端、彼女とナオルさんはわかったみたいで、ああーという。僕が名前をあげたのは木野 晃(あきら)といった。すみれさんがのび太さんだといい、僕はああーそうだな。たしかにあいつのあだ名はのび太だ。一見ダメ人間に思えるかもしれないが、あいつはいいやつだ。と思うのだ。夕坂さん。すみれさんだっけ。というとはいと頷く。俺はあんたの親の事は許せないが、あんたは何も悪くない。だからあんたに任すからしっかり罪を償わせてくれよというのだ。道じいじはもう帰ってこないと思う。だからこそすみれさんに任せないといけないと思う。後一週間で詐欺証拠を見つけてそれからですというので、その証拠だがこれが証拠になるかわからないんだが、道じいじは銀行から1000万をおろしてるんだが、俺の親がな。じいじはそんな大きな大金を使うはずないってな言っていたんだ。じいじは貯金が趣味でさ。このお金は女の子が生まれたら二十歳になった時に貯金しておいたらしいんだというとすみれさんはなんか思い当たる節があったらしいのだ。俺は後頼みますといい帰っていったのだった。

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