第51話
向来は僕の物、またしつけのし直しのようだ。
黄泉の親たちにはあれほどしつけをするようにいったのにな。
そして目を覚ました向来。
その目は怯えていた。
これからしつけだというと、向来は何のことかわかっていた。
僕の物になるために烙印を体におされることを。
そしてその時だった。
この家にネズミという邪魔ものが入った。
それはおじさんと呼ばれる夕坂薫だったのだった。
向来に烙印を押そうとし、一気に向来の腰に持って行ったその時だった。
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