第2話

「ほら、薺って人と距離置くところがあっただろ?俺に対しても、そうだったしね。」



「……。」



歯切れが悪いのか、薺は何も言わずにもう一度ソファに腰を下ろす。



それに満足したのか仁は薺とは反対側のソファに腰かけて、薺と対峙する。



しばらくどちらも話さず、部屋は静寂に包まれる。



煙草の匂いが充満しているこの部屋は、薺にとっては少しだけ苦手なものだった。



しかし、それを分かっていながらも仁はあえてどうもしない。



部屋の隅にはちゃんとした、空気清浄器が用意されているにも関わらず。




「お前は本当に、性格が悪い。」



「何?今頃気づいたわけ?薺って、意外に頭悪いよね。」



「……学習能力がないの間違いだ。」



「あ、認めるんだ。」



「……。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る