第323話

そう言った後に、紗希さんの大きな溜息が聞こえて来た。




「…分かったよ。木下君にはお手上げだ。」



そう言って、観念したように両手を挙げた。



どうやら、協力してもらえるようだ。




「木下君には悪いけどね。君のことを罵らせてもらうよ。」



「構いません。もう、俺のことは忘れてください。」




俺を思い出して、桐生君達が傷つくなら、一層のこと忘れられた方がよっぽどいい。



ごめんな、桐生君。







「決行は明日?」



「はい。お願いします。



あ、後……彼は相当、女運ないみたいですね。」




彼のことを好いている人は、みんな余りにも何かを持っている人だから。



何か…というのは言わないけれど。




でも、この俺の一言で…桐生姉達は、達沙の女関係に口を挟むようになったのを俺は知らない。






「では、明日…よろしくお願いします。」




さぁ、始めよう。






……復讐の時を。

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