第262話
スル…シュッ----------
中学の制服ともやっと二年目のお付き合いとなった。
やっと馴れたネクタイ結びも、もう見なくても簡単にできるようになった。
目の前にある教科書類を少しずつ鞄に詰め込み、支度を始める。
トントントン…--------
そう身支度を整えている時に、不意に俺に合図を送るようにドアをノックする音が聞こえてきた。
俺は少し振り返るようにして、ドアの方を振り返る。
「玲衣お坊ちゃま。食事のご用意が整いました。どちらでお召し上がりになりますか?」
執事の御手洗(ミタライ)のようだ。
毎朝、俺の食事を届けてくれるとても優しく忠実なうちの執事。
いつもは部屋で食べるのだが、今日はきっとあの人達がいるからここで食べたらきっと怪しまれる。
そう思った俺はその声に反応しようと口を開いた。
「ああ、父上と母上のお顔が見たいので今日は居間で食べる事にします。お手数ですがそちらに持っていただけると嬉しいです。」
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