第255話
「俺があいつと会ったのは、二年前。
中三のあいつはすっげぇ冷たい目をしてた。人を信用なんてしてたまるかって、誰も信頼なんてしてやらねぇ…そんな冷たい目をしてたんだ。
実際に、あいつから他人に近寄る事はしなかったしな。
俺と徠とあいつが仲良くなったのも随分後になってからだ。仲良くなっても、あいつは俺達には壁を壊しはしなかった。
そして、高校に入学したその時------
あいつは少し変わった。」
裕貴がそう説明した時にすぐに分かった。
ああ、玲衣さんを彼は見つけてしまったのだと。
でも、玲衣さんを見つけてしまっただけでどうして変わったんだろう?
だって、その時初めて会ったんでしょ?
もしかして、入学式の時に何かあったのかな?
なんて、そんな浅はかな考えしかオレには思い浮かべる事しかできなかった。
でも、どうやら違ったらしい。
裕貴の次の言葉を聞いて、オレの考えはおぼつかない事に気がついた。
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