第154話

その動作を不意にした時、私はあることに気が付いた。



そろそろ来てもおかしくない人間が、今日は何故か姿を現さない。




……どうしてだろう?



いつもなら鬱陶しいと思ってしまうほどに構ってくるのに、何かあったのかな?



1人で首を傾げていたことに水島君は気づいたようで、試合から目線を動かした。




「どったの?本郷。」



「………山崎先輩は、どちらの競技に参加されてるのかと思いまして。」



「あー、先輩はバスケだけど、今日はいないよ。」



―――…今日はいない?



「サボり、ということでしょうか?」



「じゃないのー。だって、先輩が熱出すとか有り得ないしー。……あ、今俺何気に酷いこと言ったような気がする。ま、いっか。」

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