第59話

―――――え?



同級生の男子より少し低く無機質なそれでいてどこか甘く、2週間前はよく聞いていた声だった。





声のした方を振り返ると、




「・・・っ・・・・・・」




2週間、ずっと忘れようと思ったけど忘れられなかった私の初恋の人、稀雄の姿があった。




「・・・な、なんで?・・・どうして?」



そう発した声は緊張からか少し震えていた。



そんな私の声に稀雄は綺麗に口角を上げ、私との距離を詰めてきた。

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