第27話

稀雄に連れられ階段を登っていると


「何あの子」

「なんで神楽さんに抱き寄せられてんの?」

「小娘が生意気すぎ」


私を罵倒する声が痛いほど耳に入ってくる。

耐えられなくなり下を向いていると、



「…お前、次から裏口から来い」

「……え、裏口?」

「その方が来やすいだろ」



そう私の気持ちを汲み取ってくれた。



「……でも平日は学校があるのでそんなに呼び出されてもあんまり来れませんよ?」



私がそう伝えると、稀雄はふっと軽く笑った。



「毎日は呼び出さねぇよ。俺にも仕事があるからな」



あ、そうだよね。毎日呼び出されるわけないよね。あくまで稀雄の"暇つぶし"なんだもん。




「けど、俺が呼び出したら絶対来い」




だけど稀雄の言葉には絶対に逆らえないような力があったので大人しく首を縦に動かした。

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