第8話

手を繋いだまま、みんなのところに戻るのは本当はすごく恥ずかしいんだけど


葉月ちゃんの前で、少しでも私なりのアピールをしたい


これぐらいが私の限界だけど



それでも…



冬夜と確かに繋がれた右手が甘く疼くように感じるのは


葉月ちゃんのお陰で、いつも以上に意識してしまうからかもしれない






「お待たせ、帰ろう」


さっきまでとうって変わった冬夜の表情に


涼太が怪訝な顔をし、芹香はなぜだか笑っている




葉月ちゃんの表情は特に変わらない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る