"ハラスメント"という言葉を主軸に、人同士(時には人でないこともある)関わり合う上での苦悩、そしてそれに対する当事者たちの反応が細やかに描かれています。登場人物は皆個性豊かで、会話の中にそれぞれの人生を垣間見ることができ、それが話に深みを持たせているように感じます。(ちなみに私はキャパシティ・ハラスメントに登場した老人が一番好きな登場人物です。)
伏線の張り方や、話の終わり方も見事で、それぞれの話の終わりには深い余韻が残ります。
この短編集は、どっぷりと物語に浸かりたい人にぜひおすすめしたい作品です。