ビギナーズカップ2

次の相手はチームA。化け物フィジカルのレイスさんや絶対狙撃の灰崎シノさんといった神エイムと呼ばれる人が集まったチームになっている。救いがあるといえば立ち回りが脳筋ってところぐらいかな。


「シノとかレイスにタイマンはほぼ勝ち目がない、だからといって集まってるとランチャーに潰されてしまう。そこでだ、ねこまる。出来るか?」


というのは初配信のときに出したギャンブルの事だろう。確かに流れを掴むなら相手に見せつけるのは有効だし、なにしろ記憶に刻める。


「了解です。ミスっても怒らないでくださいね?」


「えーっと...、とは一体何でしょうか?」


「ちょっとした個人技をね。自分らは無視して普通にやろうねー」


「まあメテ達みたいなのには理解できない気もしますしねぇ」


いや待てよ...相手にレイスさんいるし読まれてるかも。タイミングでも変えようかな、連携じゃないから難しそうなら戻せばいい。


:これは!!!

:絶対あの時のじゃん!

:あれとは?


「初動から決めに行きますか」


ルールはもちろんスターハイ。というか他ルールはオブジェクトが固定だから普通に弱い。

速攻で死角になるルートに入り...


「待って嘘、引きます」


「仕方ないね、敵さん明らかに警戒してるもの」


「なんで中央関与できない高台に2人も...?」


どう考えても僕対策だろうなあ。流石にあれは行けないから中央の3人を先に落とすことにした。


「1枚落ちもう1人ミリ!あ、ごめんなさい!落とされました...」


「落としたぞ」


初動はかなり綺麗に決まった。さて、ここからが問題、中央取れたは良い。だが、相手はフィジカル集団、どうやっても取られる未来しか見えない。

ならここで仕掛けるのはどうだろうか。

普通に考えたら復帰してくる敵と鉢合わせるためまずやらないだろう、逆に言えば警戒が薄いということ。いくら中盤とは言えどここでヘビスナあるいはランチャーを落とせれば一気に勝ちに近づく。


「行きます」


「おーマジか」


「このタイミングでいくとは面白いですねぇ」


3人の復帰を目視で確認する。やるなら今だ。フェロミサを入れてバフをかけてから敵陣へ向かう、Uskilを入れたのはちょっとしたカモフラージュになるかなって。


:キター!

:え、何してんのこれ

:逆張りし過ぎでしょw

:確定演出


え、ちょっと待ってやばい.....あ。

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